メスが子育てする魚

魚の世界では、卵を守って子どもを育てるのは、ふつうはオスのほうです。

卵を産むのはもちろんメスなのですが、メスは卵を産むだけで、子育てはしないのです。

子育てをするのはもっぱらオスの役目ということになっているのです。

しかし、これにも例外がありました。

オスとともにメスが子育てに参加する魚がいたのです。

モンガラカワハギ科のゴマモンガラのメスは、その珍しい部類の魚で、産んだ卵を自ら保護し、育てるんだそうです。

モンガラカワハギ科の魚は一匹のオスが複数のメスとハーレムを作り、オスの縄張りの中に、数匹のメスが散らばって、小さな縄張りを持っています。

メスが産む卵は、海水よりも比重が重いので海底に沈みます。

メスは卵のそばから離れず、たまに最初のうちだけオスが手伝うこともあるようですが、ほぼメス自身が守り、ふ化するまで世話をするんだそうです。

水棲動物の卵は柔らかく、精子を受け入れることができます。

そのため、メスが産んだ卵にオスが精子をかけます。

メスは卵を産んだら立ち去ることができますが、オスは立ち去ると別のオスに精子をかけられてしまうかもしれません。

だからその場を離れることができないのです。